何かを極めるのには多大な時間が必要だと思っている、たたりんです。
色んな本やその紹介動画を見ているときに
1万時間の法則
と呼ばれるもの法則が気になりましたので紹介します。
なお、今回紹介する内容は、独断と偏見が混じっていますので、
詳しく知りたい人は、関連する書籍や論文を確認してください。
1万時間の法則とは?
まず、『1万時間の法則』とは何なのかといいますと、
ある分野のエキスパートになるには1万時間の練習・努力・勉強が必要
という理論です。
これはアメリカの心理学者、アンダース・エリクソン教授が発表した理論で、
イギリス出身のマルコム・グラッドウェル氏が広めたモノです。
1万時間が、どのくらいの期間かかるのかというと、
- 1日あたり、1時間とすると、約30年
- 1日あたり、3時間とすると、約10年
- 1日あたり、5時間とすると、約6年
- 1日あたり、8時間とすると、約3年
という目安になります。
1万時間の法則は嘘という意見
この『1万時間の法則』に対しては嘘だという意見もあります。
- 効率よく学べば1万時間も必要ない
- 量より質が大事
反論としては上記のようなものがあります。
1万時間の法則という字面だけを見ると、1万時間やればいいと『単純化』してしまう人も現れるでしょう。
コレに対しては共著で発表したラルフ・クランプ教授は「練習時間だけで全てを決めるとは思っていない」と返しています。
才能や環境、周囲のサポートも必要となるでしょう。
20時間で十分という意見
『1万時間の法則』は嘘という人の中には20時間もあれば十分と考える人もいます。
これは、
- 極めること
- 習得すること
を混在してしまっているのだと考えられます。
これは、『1万時間の法則』を誤解してしまっているのでしょう。
『1万時間の法則』は極めるために必要となる時間です。
例えば、【泳ぐ】という動作を極めるとしたら、プロの水泳選手をイメージします。
その人達が、たった20時間でその領域にたどり着けたと思いますか?
そんなわけないですよね。
子供の頃から毎日何時間も練習を続けて、フォームを改善し続けて、
友達を遊ぶ時間を削り、色んな人に支えられて、
そこまでして、数人がたどり着くような世界です。
【泳ぐ】を習得するだけだったら20時間もあればできるとは思います。
1万時間の法則が誤解されていった過程を、
『たいていのことは20時間で習得できる』(日経BP、2014年)(原題:The First 20 Hours: How to Learn Anything)などの
人気ビジネス書を著したジョシュ・カウフマン氏は、「伝言ゲーム」に例えています。
So this message, it takes 10,000 hours to reach the top of an ultra competitive field, became, it takes 10,000 hours to become an expert at something, which became, it takes 10,000 hours to become good at something, which became, it takes 10,000 hours to learn something.
(訳:「極めて競争の激しい分野のトップになるには1万時間かかる」という主張は、「何かのエキスパートになるには1万時間かかる」になり、「何かが上達するには1万時間かかる」になり、「何かを学ぶには1万時間かかる」になったのです。)
(引用元:YouTube|最初の20時間 — あらゆることをサクッと学ぶ方法 | ジョシュ・カウフマン | TEDxCSU)
終わりに
以上、『1万時間の法則』について思うことでした。
何かのエキスパートになるには、相応の時間が必要です。
もちろん時間だけでなく、練習の質や環境にも左右されます。
そのことは念頭に置いて置いたほうがいいです。
『1万時間』というのはあくまでも、基準の一つだと考えておいたほうが良いです。
1万時間費やしたからといって、ルーティンを繰り返しているだけでは、
成長はなく、ある一定地点に止まったままとなってしまいます。
極めることというのは、明確な概念はありません
もし、極めたいことがあるなら、
それについて一生勉強を続けていくという覚悟が必要になるでしょう。
エキスパートが生まれやすい社会になることを願っています。
以上、βуё (o’ω’o)ノシ βуё