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漫画・ラノベ

サイレント・ウィッチ~沈黙の魔女の隠し事~の感想

面白い作品を知ることは日々を豊かにしてくれると思う、たたりんです。

今回の記事は、サイレント・ウィッチの感想です。

2025年7月にアニメ化されるので、期待しています。

アニメ化の第一弾PVを見て、

漫画版のサンプルを読んで、

興味が惹かれて、面白そうだったので、漫画板を全巻購入して、

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ツボに入ったので、ラノベを一括購入しました。

感想を書くので、

執筆時点で既刊の

  • 漫画版 5巻
  • ラノベ版 11巻分
  • 外伝 2巻

のネタバレが含まれます。

一度読み切った後の一言感想としては、

超がつくほどの人見知りの天才が少しずつ人間的に成長していくのが面白い作品です。

変な奇声を上げる小動物のように見えるが、実態は小動物の皮を被ったバケモノです。

作品概要

世界観としては、中世ファンタジー。

舞台となるのは、貴族階級社会のリディル王国。

魔術が存在しているが、才能がないと使うことが出来ない。

竜や精霊といった、魔法生物も存在している。

人間は魔術に詠唱を必要としているが、精霊はなんとなくで魔術を使える。

人間が使う魔術は数学的な考えをベースに発動される。

魔法を盛り込んだ魔道具が存在する。魔術と呪術は別物。

魔術師は魔術は基本一度に2種類しか使えない。

リディル王国では七賢人という伯爵相当の特別な役職がある。

主人公のモニカは、史上最年少で七賢人になったが、基本人里離れた山小屋に引きこもっていたが、同期のルイスから第二王子フェリクスの護衛を強要依頼される。

王命でもある依頼は断れず、貴族の子が通うセレンディア学園に潜入し、秘密裏にフェリクスの護衛をすることになる。

極度の対人恐怖症のモニカは貴族社会の縮図となったセレンディア学園でバレずに護衛をすることが出来るのか!?

といったことがストーリー概要になりますね。

極度の対人恐怖症のモニカが少しずつ人間的に成長していくところも見どころの一つだと思っています。

なんで人間が怖いのか?といったところもちゃんと掘り下げられています

ジャンルは・・・何なんでしょうね?

とりあえず、バトルではないでしょうね。

青春学園もの?

推理モノ?

あと、モニカが最強というキャッチコピーを出しているが、最強ではない。

っと言うかそういう作品じゃないだろ・・・って思ってしまう。

アニメ化の懸念点

アニメ化をするうえで懸念となるのが、モニカの過去ですね。

ようは、

  • 虐待
  • いじめ

といった内容が含まれているところです。

人によっては見るのが辛い所になりますし、作品が叩かれる原因になる箇所でもあります。

小さい女の子がーってなるとどこぞの集団が騒ぎ出しそうですしね。

現実に被害を受けた人はいないのに。

しかし、作品をより良いものにしようとするならば、避けては通れないところでもあります。

モニカが自分の過去のトラウマを向き合う、克服する、真相を知るというところもこの作品の魅力の一つです。

トラウマとなっている箇所の表現が曖昧になってしまうと、作品としての面白さも減ってしまいますからね。

変なアニオリで誤魔化さないようにして欲しいですね。

貴族社会という設定でもあるから、差別うんぬんも気になりますね。

話題になったからってアラを探して叩くクズも少なくないですからね・・・。

好きな所

設定として尖ったものはないけれど、

全体的にキャラクターが良い味を出していますね。

特に好きなのは、モニカとルイスの二人。

各キャラクターそれぞれに思惑があり、それが作品の面白さに繋がっている。

モニカはその思惑に振り回されてる所があるが、最後には自分の思惑を成功させる。

最初の方は受動で行動

  • 七賢人の審査に行かされる
  • 黒竜討伐に行かされる
  • 護衛に行かされる

していたが、中盤以降は自分の意志

  • 父の死の真相を探る
  • 父の名誉回復とアイザックの命のどちらを取るか

で行動し始めるようになる。

こうした成長を見れるのが作品の面白いところ。

モニカ(主人公)

まずは主人公の設定が好きだわね。主人公に魅力を感じられるのはとても大事なポイント。

主人公のモニカは七賢人と呼ばれる魔術師の最高位に最年少でなった。

通称<沈黙の魔術師>。世界で唯一無詠唱で魔術を使うことが出来る。

別名<失言の魔女>。口を開くと失言ばかりでモニモニしてしまう。数学の変態

伝説級の厄災と言われた黒竜を一人で撃退してしまう。

コレだけ聞くと、天才主人公の無双ものに聞こえるが、極度の対人恐怖症。

まともに社会生活出来ないのでは?と思えるレベルのコミュ障だからね。

無詠唱を身に着けた理由が、人前で詠唱しなくても魔術を使えるようにするためという、ネガティブなものだが、そこで才能を発揮していしまったw

ここの設定がツボにハマったので、一気に購入したところもある。

人間恐怖症になっている背景も、

  • 父が冤罪で殺され、その研究結果が燃やされた、近所の人の態度が一変した
  • 引き取られた叔父に虐待を受けていた
  • 魔術師の育成機関であるミネルヴァでもイジメにあっていた
  • 七賢人になったことを友人に伝えたら拒絶された

といった設定もしっかりと作られている

パラメータ割当をすると、すごい尖ったグラフが出来るところが好き。

魔術・数字関係はズバ抜けているものの、他のステータスが平均以下・・・っというか平均を大きく下回るだろう。

S・S・E・E・E・E……みたいなステータスが出来上がりそうなくらい尖ってる。

そんなモニカが、第2王子フェリクスを秘密裏に護衛するために。

セレンディア学園に潜入し、そこで良い人間関係を築き、人間的に成長していくところも良き。

本編が始まるまでの人間関係がひどすぎるところもあるだろうけどもね。

最初は貴族社会だから爵位が上の人間が白でも黒といえば黒となる環境で育ったこともあり、人間を信用できなくなっている。

だが、シリルのように爵位だけでなく実力で判断してくれる人、生徒会役員となっても変わらず接してくれるラナとの出会いもあり、徐々に人間不信が解消されていく。

他人を数字として割り切ってしまっていたが、捨てたくない思い出が増えていき、弱くも強くもなっていく。

コミュ障、ビビリだからこそ、上手く誤魔化せているところが面白い。

七賢人として行動する時は、二つ名の通りの沈黙をしているだけっと思わせているが、モニカの本心は・・・って場面が多いからねw

物語が進むにつれて、なぜ父が処刑されたのかという所も分かってくる。

父の名誉回復とアイザックの命、どちらを取るか迷うくらいには人間関係が充実する。

最初は父の遺品のコーヒーメーカーくらいしか大切なものがなかったのに、ドンドン大切なものが増えていくのも、成長を感じられる。

子供の時の影響もあり、幼い言動も色々と見えるが、それを上回るほどの無慈悲さというアンバランスさも魅力かもな。うまく言葉にできないが。

子供時代が歪みすぎてるせいか、幼い仕草がチラホラと見られる。

年齢相応に見られることで喜ぶところとか。

敵対した相手を無慈悲に叩き潰すところなんかは、まさに<魔女>って感じがと見とれて面白いのよね。

ルイス(外伝主人公)

外伝主人公でもあり、モニカの同期でもある<結界の魔術師>ルイスもキャラが良いね。

本編でモニカをセレンディア学園に送り込んだ張本人で、第二王子のフェリクスを警戒している。

七賢人という魔術師の最高位のくせに、

魔術を使うよりも殴ったほうが早いという思考の持ち主。

とか言いつつ、ほぼ全ての魔術を高水準で使える。

モニカが一部に特化しているのに対して、ルイスは全能力が高水準なステータスになるね。

ステータス表があるとするなら、オールAみたいな感じ。

ルイスが魔術師育成機関ミネルヴァに通い始めた頃は、魔法戦は物理攻撃が無効ではなかったが、物理攻撃を使い過ぎたせいで、物理無効の結界が作り出される。

というルールを変えるほどの問題を起こしており、初代ミネルヴァの悪童と呼ばれることに。

しかも、結界変更後でも有効な攻撃手段を探しまくるというねw

その癖、惚れた女のために、口調を直したり貴族然とした態度を身につけることになる。

もともとは寒村の娼館に住んでいたが、魔法の才能を発揮し、王都の魔術師育成機関に通うこととなる。

そこで、平民だからとバカにされるが、倍返しをし、周囲の大勢から恐れられる。

初代ミネルヴァの悪童と言われるほど問題を起こすが、育った環境の影響もあり、勉強に対しては熱心に取り組む。

この両極端な部分もルイスの魅力だよなぁw

なお、女扱いしたやつの玉を踏み潰したこともw

本編でも、時々やんちゃだった頃の面影が見えるのもね。

ただし、本編では苦労人ポジションに近い。

愛妻家だが、娘を抱っこすると、大泣きされる。

好きなシーン

全体を通して、モニカが成長していくところも面白いが、

シーンとして抜き取るなら、

  • モニカが正体を明かすシーン
  • アイザックが妄執から開放されるシーン

が好きなシーンだね。

どちらも8巻9巻と物語の後半(現在刊行分に関して)になるが、

そこに至るまでの過程がしっかりしているからこそ、

作品が面白く感じられる。

正体を明かす

最後まで正体を明かさずに学園生活を終わらせようとしていた、モニカだったが、

最高審議会で目的を果たすためには一人では無理だと判断。

親交の合ったメンバーは驚いていたが、無詠唱の魔術を使い<沈黙の魔女>だということを証明する。

その時に尊敬しているシリルに畏まった態度を取られてしまい、感情が抑えられずに泣いてしまう。

特別扱いされる事を嫌うモニカは、謝罪の言葉を口にし、離れていってしまうことに恐怖するモニカだったが、ラナに変わらず友達でいてくれることに安堵する。

ここのシーンが、人付き合いが下手クソながらも繋いできた絆を感じられてよかったわ。

なお、正体を明かした時の会話の大部分が、モニカが誰かをボコったというとんでもエピソードばかりという、

普段からは想像も出来ないことばかりで驚かれる。

普段はモゴモゴとしていて、変な奇声を上げてるからねぇ。

奇声部分をアニメで上手く表現してほしいねぇw

妄執からの開放

最高審議会を終えたアイザックが、フェリクスの日記を読むことで、彼の本当の願いを知るところは、感動だね。

忘れられたくないっと過去に弱音を吐いていたことから、アイザックはフェリクスの願いが人々から忘れられたくないということだと勘違いし、外交等で活躍をしていく。

クロックフォード公爵の企みを知ってからは、アイザック逃がし、お爺ちゃんになってから再会するというものに変わっていたことを知ることになる。事故により、この願いは叶うことは無くなったが・・・。

フェリクスの本当の願いを知らないままアイザックを処刑されるわけには行かないと思ったモニカが、父の名誉回復よりもアイザックの処刑回避に動くことになる。

フェリクスの優しさによって、モニカを含めた生徒会メンバー(主にエリオットとブリジット)が動くことになり、アイザックは救われることになるのは、優しさが人を動かす感動的なエピソードだと思うわ。

もし、この日記が無かったら、モニカは父の名誉回復を選んでいた可能性もあるからね。

長年の勘違いということで、アイザックがアイザックとして生きる事はできないが、それでも、フェリクスの願いを叶えるためにも自分の本当にやりたいことをやろうとする。

そして巻き込まれるモニカw

フェリクスの日記をアイザックに渡す時は、七賢人<沈黙の魔女>として接しようとするモニカだったが、アイザックが入室時にやらかしてしまうことで、全部台無しになるってのも、モニカとアイザックらしくて良いわと思うわ。シリアスが全部台無しになったからね。

アニメや漫画で見られることになるかは分からんが、ぜひ見たい一幕だわ。

終わりに

最後に個人的なまとめとして、

  • 尖った設定はない、中世ファンタジー
  • キャラが良く、それぞれの思惑が物語を動かしている
  • 後半に仕込んでいたネタがきっちり回収されている

アニメ化で原作をどこまで再現できるかが楽しみな作品です。

ラノベ原作4.5、9.5巻は(尺の都合で)カットされるかもしれないが、それ以外の巻はきっちり原作通りに作ってほしいと願っています。

1クールだと3巻の夜遊び、2クールだと5巻のモニカの父の死の疑念辺りまでかなぁと思っています。

序盤は正直言って、盛り上がりに欠ける部分は多いです。本格的に面白くなるのは、5巻以降の父の死について疑念が生まれるところだと思います。

後で見返すと、あぁ、ここが伏線だったんだって気がつくところも多いですから。

今回、まとめた感想を書いていくうえで、各巻の感想も書きたいなと思いましたが、

それを書いてしまうと、冗長になってしまうし、新刊についてをどうするか・・・

といった悩みがありますので、既刊分に付いての感想は、このブログで、

各巻の感想は別(別ブログの開設、note)なんかでやっていきたいかなと考えています。

作る気力があるかは怪しいところですが、各巻の感想を書くことを挑戦してみたいですね。

面白い作品なので、アニメを見て興味を持った方はぜひ全巻買ってみましょう!

以上、βуё (o’ω’o)ノシ βуё

ABOUT ME
たたりん
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