面白いと思える作品に出会えることは人生を豊かにしてくれると信じている、たたりんです。
今回は、
虚構推理という作品の感想
となります。
投稿時点での
- 漫画
- 文庫版
- アニメ
の内容を含みますので、
ネタバレは自己責任でお願いします。
まぁ、感想なんてものはネタバレの宝庫なんだけどもね。
ちょっとでも興味が出たら、サンプル分だけでも読んでみることをオススメします。
ツボにハマる人はハマります。
作品概要

作品の概要としては、
右目と左足を捧げて、あやかしや幽霊、魔といった理外の存在の知恵の神となった岩永琴子が、一目惚れした桜川九郎と理外の存在が関わった問題を解決していくという物語となります。
その桜川九郎も普通の人間ではなく、
人魚と件を食べて不死+未来決定能力を得ている。その能力で琴子のサポートをする。
未来決定能力は、どんな未来でも選べるわけでなく、九郎が選べる可能性があるもののみ、というのは作品のバランスを良くしていると思う。
九郎の従姉妹の桜川六花も同じ能力を持っており、作品の途中まで敵対している。
琴子は、秩序を守るということを絶対視しているが、その正しさ故に六花に漬け込まれ、九郎と六花の能力を破棄する方法を探すという協力をすることとなる。
解説パートでは、理外の存在は可能な限り隠している。
理外の存在を知っている人と知らない人、状況によって説明の仕方を変えているというところもあります。
事件はきちんと解決するが、解説は虚構が多分に混じっている。
ただし、きちんとした嘘を組み立てるために真実に関する情報もキチンと集めている。
普通の人にでも入手できる情報、関係者しか知り得ない情報、当事者しか知り得ない情報
それぞれを上手く組み合わせることで、嘘に説得力を持たせる。
理外の存在から答えを聞いて、都合の良い嘘になっている時のほうが多い。
犯人サイドからすると、なんでソレを知っている・・・っていうことが多く、
関わった人の大半が、
- 岩永琴子と敵対しない、関わらない
という選択を取るという結論に至る。
舞台としては、現代日本に近い世界観となっている。
本筋に関わる事件
この作品は、事件ごとに章分けされている感じですが、
作品の本筋として関わる事件は、
- 鋼人七瀬事件
- スリーピング・マーダー
- 岩永琴子の逆襲と敗北
- 忍法虚構推理
の4つくらいしかありません(本筋という言い方が正しくない気もしていますが。物語の転換点とでもいうべきでしょうかね)
スリーピング・マーダーはちょっと違うかもしれませんが。
ソレ以外はその時々で、あやかしや幽霊から相談されたことを解決しているといった感じですね。
とはいえ、これだけをピンポイントで読むというのも難しいですけどもね。
どの事件も解決の仕方とその過程が面白いのですから。
推理物とは言い難い

作品タイトルに推理とついているが、
推理物と言えるかと言われるとうーん・・・
と思うのが正直な感想。
推理すると言うよりも、
人の世の理の外側の存在から答えを聞いて、辻褄を合わせる
という側面のほうが強いです。
まぁ、話によってはキチンと推理してますけどもね。
理外の存在を隠しつつ、都合の良い解釈を付ける、
この解釈の付け方がとても面白い。
裏側を知られなければ、納得させれば良いっというのが、
他の作品に無い面白さだと思う。
真実ではなく、虚構で決着するからこその虚構推理って感じかな。
漫画版のあとがきでも、作者自身ミステリーかどうか懐疑的な事も書いているしw
あと、最初の事件とそれ以降はちょっと変えてるところもある。
元々は、最初の事件だけ小説にして終わりって流れだったらしいけど、続編も作ることになったという感じだね。
主役のキャラの関係の良さ

この作品は、
右目と左足を捧げて、理外のモノたちの知恵の神となった岩永琴子と
人魚と件の肉を食べ、不死であり未来決定ができる桜川九郎の二人がメインになるが、
この二人の関係性が非常に良い。
琴子はかなりダイレクトな感じで誘惑しているが、九郎がそれをあしらうところとかね。
九郎は琴子を普段は雑に扱うが、かなり大事にしているのとかちゃんと書かれてるのが良い。
後お互いに遠慮がないところがすごい好き。
重要なところはお互いに信頼してるのが分かる演出も好きだわ。
琴子と関わった人物の大半が、
- 彼女を敵に回してはいけない
- 彼女と関わりたくない
という結論にいたるところも好きやわw
九郎と同じ能力を持つ桜川六花は、理外のものから恐れられるため、
追いかける時にはソレを利用しているところもある。
協力体制になってからの六花は、自由すぎるw
MKシリーズなんて悪ふざけ100%やろって突っ込みたくなるw
九郎と六花は知恵の神と呼ばれる琴子と行動をすることで、少しずつ理外の存在に頼られるようになる。
そのせいで・・・という時もある。
失われたもの

この作品の主要人物たちは何かしらを失っているのも印象的だなぁ。
本作の主人公の岩永琴子は
プロローグで右目と左足を失っている。
漫画やアニメだとたまに忘れかけてしまう演出もあるがw
ソレに合わせて、どうみても品性も失っていると思われるw
作中で、
- 深窓の令嬢
- お人形のように整った容姿
のように描写されることも多いが、
(主に)九郎と一緒にいるときに口を開くと下ネタを躊躇いなく放つ。
容姿と発言のギャップが本編とは別の面白さを醸し出している。
ワードのチョイスの仕方も作者のセンスが光っていると思う。
九郎と六花は、痛みに対する感覚を失っているところもある。
九郎は祖母に本当に不死になったのかと色々と実験された影響もあるだろうが。
六花と和解した後の九郎の「本当に呪われたのは誰か?」というのも作品として重要なポイントでもあると思う。
一般的な生活は3人とも失っているわけだし。
終わりに

以上、虚構推理の感想でした。
面白い作品なので、興味がある人は、一度サンプルを覗いてみると良いでしょう。
タイミングが良いと、アマゾンプライム会員で4巻くらいまで視聴することも出来ましたし。
そのせいで、全巻一気買いしてハマったのが私ですがねw
もっと私の感想力がアレば面白く伝えられるのですが、まぁそのあたりは要練習ってことで!
個人的にこの作品で面白いのは、やはり
推理の決着のさせ方
だと思っています。
そこが合わない人は合いませんが・・・。
嘘は嘘だとバレなければ問題がない。現実では問題だが創作ならではの考え方だと思う。
妖怪とかあやかしといったものについても、こうした解釈も出来るかとおもうこともあるかもしれません。
面白い作品を見つけたら、ドンドンと共有していきたいです。
以上、βуё (o’ω’o)ノシ βуё
